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個々の筋肉を効率的に鍛えられる E.C.E.
伸展:Extension 収縮:Contraction 伸展:Extension
審査中の様子と世界ボディービル連盟より銀賞を授与した際のもの
  バーベルやダンベル等の筋肉強化マシンを使うウエイト・トレーニングは、ボディビルダーが筋肉を発達させるためには欠かすことのできないものです。トレーニング方法はさまざですが、どれもそれほど大きな違いはありません。
私は、従来のトレーニング方法とはまったく異なる、独特のトレーニング方法(E.C.E.トレーニング)を採用しています。
このE.C.E.トレーニングは基本的動作と呼吸法の2本の柱から成り立っているのが大きな特徴です。そしてこの基本的動作と呼吸法が他のトレーニング方法と比べ、確実な成果となってあらわれ、絶大なる効果を生みだします。
これまでボディビルダーは古くから行われてきたトレーニング方法に何の疑問も抱かなかったのでしょうか。決してそうではないと思います。一人一人が思考錯誤し、いかに筋肉を発達させるか日々切磋琢磨を重ねてきたはずです。
今までの筋肉トレーニングは、パワーリフティングほとんど変わらず、と言うより「誤解」や「混同」されているところもあり、効果的な結果が得られにくいところが多々ありました。
私の提唱するE.C.E.トレーニング法は「誤解」や「混同」をわかりやすく説明し、効率的で無駄のないトレーニングを行えますので、大きな成果を得られやすくなります。
パワーリフティングとボディビルとは競技スポーツとして根本的に違う面があります。パワーリフティングはいかに重いバーベルを挙げるかの競技であり、全身の筋肉の力をいかに総動員(関与)させるかが記録向上につながります。
当然アスリートたちは日頃からそうしたトレーニングが必要になります。一方、ボディビルはバランス良く発達した筋肉を競うものですので、個々の筋肉を的確に、そして効率的に鍛えることが必須になります。
果たして、そのようなトレーニング方法の違いを正しく理解し、明快な区別をすることにより、最適なトレーニング方法を選択してきたでしょうか。必ずしもそうでなかったと思います。ご自分のトレーニング方法に疑問をお持ちお方は、ぜひ E.C.E.トレーニングを体験して下さい。信じられない効果が簡単に得られることにまず驚かされるはずです。
左はプロゴルファーを目指す中学生の筋肉トレーニングを指導しているところ
理想のボディーを手に入れる E.C.E.トレーニング
下は筑波大学人間総合科学研究科「健康・スポーツ科学研究の推進COEが提案する運動プログラム・マニュアル」に掲載された重村式E.C.E.トレーニングのリポートです。(茶色文字
 ■ 安全に筋の肥大を期待できる重村式E.C.E.トレーニング  筑波大学人間総合科学研究所人間科学専攻 武政 徹
はじめに
 往年のトップボディービルダー重村尚氏の考案したECEトレーニングは、ボディービルダーの口コミで「効果あり」と広がり、月刊ボディビルディングなどでも複数回取り上げられた(参考文献1、2、3)、筋の肥大を目的とする特別な呼吸法である。このトレーニング法を他のトレーニング法と比較したところ、コルチゾールなどのカタボリックホルモンが出にくいトレーニングであるあることがわかった(参考文献3)。安全で特別な道具を使わず、効果の高いレジスタンストレーニングの経験のある青年~高齢者に推奨したい。
方法
 トレーニングの一連の動作は、ターゲットとしている筋が 伸展 → 収縮 → 伸展( Extention → Contraction → Extention : ECEの由来)となるような順序で行い、この動作中、息は吐き続けることである。息を吸えるのは一連の動作が終わったあと、筋が収縮している状態で行う。下に上腕二頭筋をターゲットとした代表的なトレーニングである「シッティングプリチャーアームカール」の例を示す。


武政 徹:筑波大学人間総合科学研究科(人間科学専攻)助教授 理学博士 医学博士
専門:骨格筋の運動生理学 分子細胞生理学
筑波大学パワーリフティング&ボディービルディング部顧問
ベーシックサーフライフセイバー
 「伸展→収縮→伸展」という動作は、例えば大胸筋を鍛えるためのベンチプレスを考えてみると、通常行われている方法と逆の動作になる。すなわち、バーが胸についているところからスタートし、息を吐き始めて1テンポ遅れてから挙上を開始する。通常休息をとる最大挙上点(最大収縮ポイント)で休まず、元の胸の位置まで降ろすまで息はずっと吐き続ける。
 扱う重量は最大挙上重量の60%ぐらいからスタートし、2秒で挙げて、2秒で降ろすくらいのペースで1セット(10レップス)行う。3セット目ぐらいから筋に強い「バーン」を感じることができるはずである。10レップスができなくなったらウエイトを減らし、次のセットに進み、それを(オールアウトするまで)全体で5~6セット繰り返す。追い込んだ状態でも自分が息を吐き続けていることを確認するため、「スー」っと音をたてながら息を吐くとよい。
効果
・高重量のウエイトを扱って追い込んだときのような「バーン」が中程度の重量でも短時間で得られ、関節などのの具合が絶好調でないときも安心して筋を追い込むことができる。
・動作中、息を吐き続けるので、怒責による血圧の上昇も少なく、中高年の筋トレ愛好家には好都合である。
・「締め具」などの特別な道具は使わないため、お金もかからず、全身の筋に適応可能で、虚血再還流に伴う血栓のリスクがない。
・自分自身、ベンチプレスはECEトレーニングを愛用しているが、週1回1時間程度のトレーニングしかできなくても、5年間ぐらいマックスを維持できている印象がある。筋肉痛の持続時間も他のトレーニング法と比較すると長いことから筋へのダメージも大きいことが伺われ、超回復のリズムに乗せれば肥大が期待できると思われる。
参考文献
1)重村尚:目からウロコの新トレーニング法:E.C.E.トレーニングシステム . ボディビルディング 34 (3) : 54-58 , 2001
2)山岸秀匤:ビックヒデのガチンコトレーニングバトル:ECEトレーニング . ボディビルディング 35 (10) : 50-54 , 2002
3)Tohru Takemasa,et al : Effect of Hyperventilation During resistance Exercise on Hormonal Response in Humans,Adv.Exerc.sports Physiol., 10 (2) : 55-61 , 2004
4)ボディビルディング編集室:重村式ECEトレーニング . ボディビルディング 39 (8) : 23-28 , 2006

下は上のリポート同様、筑波大学人間総合科学研究科「健康・スポーツ科学研究の推進COE 最終報告書(平成14~18年度)」に掲載されたもので、筑波大学人間総合科学研究科の武政助教授と、元筑波大学人間総合科学研究科・COE研究員で、現東京医科大学健康増進スポーツ医学講座・研究員の江崎和希医学博士の共同研究によるリポートです。余りにも専門的な論文なのでECEトレーニングに直接言及された部分のみを抜粋して紹介します。(茶色文字
 ■ 運動と骨格筋の可逆性に関わる分子の研究
レジスタンス運動時の過呼吸が同化・異化ホルモンに及ぼす影響
 ……ターゲットとしている筋が「 伸展位 → 収縮位 → 伸展位、すなわち Extention → Contraction → Extention(ECE)」と動く過程を、全て息を吐き続けて動作するという呼吸法に特徴があり、息を吸えるのは伸展位に戻ったときだけである。このトレーニング法がどのような効果を持つのか、運動生理学的解析を試みた。比較したのは通常のトレーニング法と、近年注目を浴びている加圧法(四肢の付け根を駆血帯で縛り、血流を制限するトレーニング法)である。方法としてはECEトレーニングの長く続く呼息動作により、筋内酸素化レベルはどのように変化するのか、筋内酸素化レベルを近赤外分光法で測定した。
 運動形態はアームカールで、青年男子を対象に5セットをオールアウトまで行った。その際、同化ホルモン、異化ホルモンの分泌量がどのように変わるのか、運動前後に採血をして検討した。結果として、ECEトレーニングは他のトレーニング法と比べて有意に筋内酸素化レベルが高く保たれることが明らかとなった。成長ホルモン分泌量は三つの運動形態で有意な差は見られなかったが、コルチゾールに代表される異化ホルモンの分泌がECEトレーニングでは有意に抑制されていることがわかった。ECEトレーニングは当初、長く続く呼息動作のために低酸素になっているのではないかと予想したが、結果は逆で、酸素レベルはみしろ高いことがわかった。これは長い呼息動作の後の深い呼吸(ハイパーベンチレーション)に由来していると思われる。これにより筋へのストレスが軽減し、コルチゾールの分泌量が減ったものと考えられ、ECEトレーニングは効率よく肥大を導く可能性が示唆された……

江崎 和希:元筑波大学人間総合科学研究科・COE研究員 現東京医科大学健康増進スポーツ医学講座・研究員 医学博士
専門:運動生理学 運動処方 予防医学
上記のリポートからもわかる通り、E.C.E.トレーニングは科学に裏打ちされた効果的なトレーニング法で、要所要所をきっちり抑えて行うことで想像以上の筋肉強化を実現することができます。
E.C.E.トレーニングとポージングの指導料

予約が必要です。
■ E.C.E.トレーニング指導料:90分 5000円+消費税(1人の場合)
■ 指導場所:成増トレーニングジム(ジム使用料はご負担ください)
■ 使用料:1時間 1000円+消費税
■ 所在地:東京都板橋区成増2-20-2 いづみ屋ビル3F  03-3979-8771
■ 最寄駅:東武東上線成増駅(南口)または地下鉄有楽町線成増駅(1・2番)

 ダイエー成増店の地下駐車場が利用できます。

■ ポージング指導料:40分 3000円+消費税(1人の場合)
■ 指導場所:痛み解消センター
■ 所在地:当ホームページ・トップページをご覧ください。
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